その種類の中には、言葉のような、ブランド名のようなものが付けられている、薩摩切子が存在します。
その中でも、『頌峰(SHOHO)』という薩摩切子があります。
おそらく、薩摩切子を知っている方なら、一度は目にしたことのある文字だと思います。
『頌峰(SHOHO)』とは、人の名前です。
そして、現在は薩摩切子を彩る1つのブランドの名前でもあります。
では、人の名前とは?いったいどんな名前のどんな人物なのか?
この『頌峰(SHOHO)』と呼ばれるのは、名前の部分にあたり、苗字を『長谷川』といいます。
これらを合わせて『長谷川 頌峰(はせがわ そうほう)』と呼びます。
「長谷川 頌峰」は、1986年に株式会社 島津興業に入社して、島津薩摩切子の復元事業に取り組みます。
その過程で、江戸時代より薩摩に伝わる、伝統的なガラスの加工技術を身に付け、それにを磨きをかけ、独自で編みだした、巧みな切子細工の技術を用いた『頌峰(SHOHO)』と呼ばれるブランドを持つまでになりました。
現在、長谷川頌峰さんは、『株式会社 ガラス工房・舞硝』という工房を経営して、『頌峰(SHOHO)』と呼ばれる、自身の薩摩切子を制作し世に送り出し続けています。
長谷川頌峰さんの作品は、島津・薩摩切子の源泉と言われており、江戸時代から薩摩に伝わる由緒正しい、薩摩切子の伝承の結晶と言えます。
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